【In Season】 シーズン中のメンテナンス、お手入れ
私の結論としては
定期的に着用するのが一番のメンテナンスだと思っています。
レザージャケットは高額な商品が多いので、丁寧に取り扱いたくなりますよね?
でも普段はさほど神経質になる必要はないかと思います。
ガンガン着てあげて、自分の形に育て上げてください。
↑こちらはあるマックイーンA-2ですが、所持されているご本人様に許可を得て掲載させていただきました。
大変いい感じにエイジングされています!
さて、話を戻しましょう。
神経質にならないと言っても、脱ぎ捨てたりそこらにポイッとして雑に扱うのとはちょっと違います。
着用後はしっかりとした太めのハンガーに掛け、時々は汚れやホコリを布か馬毛など柔らかいブラシで払ってやりましょう。
ブラシは玄関に置いておくのがオススメ↓
ちなみに細いハンガーに掛けて保管すると、肩に負荷がかかって穴が開きやすくなります↓
ハンガーはこれぐらい太いものがおすすめです↓
太いハンガーがない場合は、ハンガーを2本重ねて使うのもアリです。
そして、革製品は布製品と違い、洗濯が気軽にできません。
裏地が汗などで汚れた場合はシミ抜き用ベンジンをお使いください。
ちなみに皮革製品にとって大敵なのは” 脂切れ “と” 湿気 “です。
脂切れは革の硬化を招き表面にひび割れが生じます。
それを防ぐには良質のオイルやクリーム(ホースオイルがおすすめ↓)を少量、手の平につけ革全体に塗り延ばします。
適度な脂分は革をベストコンディションに保ち、寿命を長引かせます。
オイルを塗るのは半年に1回程度で申し分ないでしょう。
ワイルドな風合いを楽しみたい方は、あえてオイル補給をしないのも良いと思います。
着続けている靴の方が、履かずにしまい込んだ靴より長持ちするのと同じで、A-2は着ているだけで人体から分泌する脂分が回ります。
とにかくワイルドな革表情をつけたいのであれば、常に着用していることがベストな方法です。
水分、湿気はカビを誘発させます。
そのままカビを放置しておくとシミなどのダメージが残ってしまいます。
カビを発見したときは、ただちに堅く絞った布で拭い取ってください。
雨にひどく濡れた場合などは、そのままにせずに吸湿性の良いタオルで水気を吸い取り、形を整えてから通気性のよい場所で、陰干しをしてください。
水分が乾く時には脂分も同時に持ち去ってしまいますので、完全に乾ききる前に通常より多めにオイルを与えてください。
尚、ミンクオイルは油分が多すぎるので、ワークブーツのお手入れにはいいかもしれませんが、A-2のお手入れにおすすめはしません。
表面がベタッとしてホコリがつきやすくなります。
【Off Season】 シーズンオフのメンテナンス、お手入れ
シーズンオフは型崩れを防止するために太めのハンガーに吊るします。
埃からガードするために、タオルなどで覆い風通しの良いところで保管してください。
また、箱に入れて高所に置くのも方法です。
防虫・防湿剤などを用いるとより効果的ですが、いずれにせよ時々は取り出してカビやニットの虫食いをチェックしてください。
箱に入れっぱなしで長期保管すると、レザー同士が貼り付いてしまいます。
そして、それを剥がすととんでもないことになります↓
特にB-3はこういった感じになりやすいので本当にご注意を。
ツラい…。
↑あるA-2ですが、箱にしまっていただけなのにこういうキズがついている場合もあります。
どのタイミングでついたか本当にわからないです…。
そのため、箱にしまって保管する場合はたまに開けて確認してあげるのがいいかなと思います。
【Cleaning】 レザー物のクリーニングについて
クリーニングの場合は信頼できる専門店をお選びください。
ただしクリーニングに関しては、年月経過による革の風合いを異なったものに変化させてしまう恐れがあります。
また付属のパッチやペイントなどへの影響も少なくありません。
それらをご承知の上、ご依頼してください。
尚、熱転写のエアフォースマークは着込むことで段々と薄くなってしまいます。
その掠れた感じが私はかっこいいと思いますが、もし気になる方はデカールをMASHさんで購入可能です↓
最後に、A-2にとって真のメンテナンスは貴方が着続けることに外なりません。
貴方の分身となるこのA-2にとっても汚れも共に刻んでいく歴史のひとつなのです。
A-2を身につけることで貴方のライフスタイルが輝き、豊かになることをお祈り申し上げます。
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