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旧リアルマッコイズとバズリクソンズのコレクター丨ブログ『Flight Jacket研究所』を運営丨突き刺さる人には突き刺さるみたい丨コレクションの管理が難しくなってきたので、一部をオークションにてお譲りしています|
【オークション】1990年製B-3出品中!!

【The REAL McCOY’S】 A-2 Flight Jacket Type RWA 1994s 旧リアルマッコイズ

旧リアルマッコイズ1994年製A-2の前面

本日ご紹介するのは、旧リアルマッコイズの1994年製A-2です。

実名復刻でもなく、仰々しいペイントもありません。

この年に発売されたA-2で最もシンプル&スタンダードな一着です。

以下カタログから抜粋↓

オリジナルA-2を語る上で欠かせないのがラフウェア社のA-2。

荒々しく男性的なフォルムは、現代においても魅力あふれる存在と言えるでしょう。

その特徴を余すこと無く伝えながらも、さらにマッコイズのテイストを加え、最上級のマスタングハイドの輝きとともに蘇らせたのが、このRWAです。

ちなみにRWAとはめちゃくちゃ噛み砕くとマッコイズがオリジナルで作り上げたA-2のスタイルネーム?みたいな認識でいいと思います。

現代風にアレンジされたシルエットで、ミリタリーウェア特有の野暮ったさを感じにくいスッキリとした印象です。

合ってるw?

それではスペックを確認していきまいしょう。

目次

【The REAL McCOY’S】 ザ・リアルマッコイズ

旧リアルマッコイズ1994年製A-2のパッケージロゴ

【The Real McCoy’s】=「正真正銘」「本当の本物」アメリカのボクシングチャンピオンKID.McCoyを同名の選手と区別するために生まれた俗語。

アメリカンミリタリーやワークウェアのアイテムを高度な再現技術で製造。

ヴィンテージアメリカンカジュアルウェアのディテールや素材にこだわり、当時のクオリティを再現することを目指している。

アメリカンミリタリーの歴史やデザインに敬意を払いつつ、本物の雰囲気を再現したフライトジャケット、デニム、ワークパンツなどのアイテムを展開。

ファッション愛好家やコレクターから支持を受け、高品質なアメリカンカジュアルウェアを提供している。

We felt some kind of frustration. That was the beginning. Market is flooded with so many products, and people seems to enjoy abundance. But haven’t we all be blinded by the showiness of those things? Just say “NO!” to them. Now is the time to seek a “Real thing.”

That’s why we have developed this new “Ultimate.” It’s born out of our relentless search for authenticity even without considering the cost. Material is truly authentic. We never compromised in detail. That is the policy we stick to in making any product.

Now why don’t you open the box? We can promise that the minute you open it, you’ll find a new life style.

Yes, it’s our pride!

【History】 歴史

旧リアルマッコイズ1994年製A-2のタグ

1987年、イラストレーターの岡本博が当時の仕事先である雑誌POPEYEの特集において、限定300着のA-2フライトジャケットを制作し販売、予約時点で完売という大反響を受けて翌1988年に会社ザ・リアルマッコイズ・ジャパン (旧リアルマッコイズ)を興す(1990年法人設立)。

設立当時には現フェローズ代表の志村昌洋もスタッフに名を連ねていた。

その後、フライトジャケットの復刻ブランドとして名を上げ、1997年にはジョーマッコイを誕生させ、ジーンズ業界に本格的に参入を果たす。

しかし2001年、手形の詐取が原因となり、同年6月16日、東京地方裁判所へ民事再生法を申請し倒産した。負債総額は2000年5月の時点で約11億3000万円。

翌年、兵庫県神戸市の特約店 NYLON (ナイロン) が後を引き継ぎ、ザ・リアルマッコイズ・インターナショナル (現リアルマッコイズ) として現在に至る。

引用:『ザ・リアルマッコイズ』2023年3月17日 (金) 12:54 (UTC)ウィキペディア日本語版

A-2 Flight Jacket Type RWA 1994s

旧リアルマッコイズ1994年製A-2のの前面
旧リアルマッコイズ1994年製A-2の後ろ面
  • 製造年:1994年製
  • 素材:北米産トップグレードホースハイド(馬革)
  • タンニング&フィニッシュ:クロームと植物渋の混合鞣しアニリン系下地染料ドラム染色、エマルジョンラッカーあるいは、アニリントップフィニッシュ
  • ライニング: コットン100%ブロードクロス
  • ニットパーツ:100%メリノ種ウール 1930年、米国防省MIL規格に準じる針寸、釜径、針数。
  • サブバーツ
  • ドットボタン:RAU Fasteners Inc 【GOVERNMENT BALACK】
  • ネックフック:真鍮製クロームフィニシュ
  • ツインアイレット:真鍮製
  • ジッパー:テープ/コットン100% 3/4インチ スライダー/MIL規格真鍮製
  • サイズ:36
  • 実測値(素人採寸の為、多少の誤差あり)
    肩幅:43cm
    身幅:49cm
    着丈:58cm
    袖丈:60cm

※不確かな情報は掲載しないように心がけておりますが、もし間違った情報に気づかれた方はコメント欄より教えていただけると幸いです。

  • Materials
    Horsehide (tanned+chromed base is dyed)
    spray-painted and finally waterproof-coated for finishing.
  • Lining
    100% cotton
  • Knit parts
    Cuffs and waistband: 100% wool
  • Metal Parts
    Dot buttons: Brass-made, government black-finished
    Neckhook: Brass-made, chrome-finished
    Zipper tape: 3/4-inch 100% cotton
    Slide: Brass-made,

【Ditail】 ディテール

【Accessories】 付属品

旧リアルマッコイズ1994年製A-2の付属品
旧リアルマッコイズ1994年製A-2の付属品

【Package】 化粧箱

旧リアルマッコイズ1994年製A-2のパッケージ
旧リアルマッコイズ1994年製A-2のパッケージロゴ

【What is A-2】 A-2とは

旧リアルマッコイズ1994年製A-2の前面

A-2はそれまでのA-1に代わり、1931年5月9日に陸軍航空隊に採用されました。

区分はライトゾーンetcの表記はないものの、当然のことながら夏期用のフライトジャケットです。

このA-2の採用された当時は、依然としてカーチス・ホークなどのオープン・コクピットの機体が多かったため、防寒性よりも防風性を重点に開発されました。

その一例が、襟を留めておくボタンであり、ホイッスルフックと呼ばれるフックも付いていました。

ウインド・フラップも内蔵タイプではなく、ジッパーを上から隠してしまうタイプでシンプルなスタイルとなっています。

材質は初期にはホースハイド(馬革)を使用していましたが、第二次世界大戦が進むにつれ、ステア、カウ、そしてゴートスキンまでが使用されました。

さらに、兵士の増員に伴う大量生産が求められた結果、コントラクター(納品業者)も増加します。

コントラクターにはラフウェアやペリースポーツ、エアロレザーなど、分かっているだけで十数社存在します。

各社はミルスペックを元にA-2を製造するわけですが、材料の調達状況や現場の解釈などにより、仕上がりに微細な個性が生まれます。

襟の形状、ポケットのカーブや配置、レザーの発色など、それは横に並べて比べてみないとわからないようなささいな個性です。

しかし、そのささいな個性が今日のA-2フリークのマニア心をくすぐる要因となっています。

そんなA-2は時代の流れとともにナイロン生地を使用したL-2にその座を譲ることになります。

A-2自体は1944年に生産が中止されますが、1987年アメリカ空軍40周年の年に復活を遂げます。

復活第一段はAVIREX社が担当し、200着を製造しました。

A-2は現在も引き続きアメリカ空軍に供給されており、民間では様々なメーカーが当時のままに忠実な復刻を試みるなど、MA-1と並ぶ人気のフライトジャケットとして愛されています。

【ROUGH WEAR】ラフウェア

旧リアルマッコイズ1993年製ラフウェアA-2のタグ

A-2といえば『ラフウェア』

と言っても過言では無いほど人気のコントラクターで、A-2をf計5回の納入を果たします。

ちなみにラフウェアが作るA-2は、大ぶりな襟とスッキリとした都会的なシルエットが特徴です。

通常は前立の部分を計算して左右で非対称の型紙を製作するわけですが、ラフウェアは左右同じ型紙を使っていたようで、それにより前立が重なる分だけ身幅がスリムな仕上がりとなったのです。

旧リアルマッコイズ1993年製ラフウェアA-2の身幅
←脇の縫い目が遠い
脇の縫い目が近い→

そのせいもあってか左右でポケットの位置が違うのもラフウェア製A-2の特徴と言えます。

これを知っておくと、街や店頭でポケットの位置を見てニマッとできるわけですねw

マッコイズでは、ラフウェア実名復刻のA-2はこの辺りも忠実に再現されており、いい意味で変態っぷりが伺えます。

尚、本項ニ点の画像は表題のA-2とは別のA-2の画像を使用しておりますので悪しからず。

【Making of A-2】 A-2の製作

旧リアルマッコイズ1994年製A-2の裏地と襟周り

マッコイズA-2を製作するにあたって選んだ方法は、通常の量産ラインを避け、熟達した革職人のみで形成された専門のA-2チームを組織するというものです。

ほとんどの工程がハンドメイドになり、コスト高となりましたが、それはすべてにおいて本物のマッコイズA-2を完成させるために、どうしても必要なことでした。

Our choice of making an A-2 jacket is to organize a special A-2 team comprised of skilled leather dressers, not using an ordinary production line.

Due to most hand-made processes, cost effectiveness is not high enough, but this is one of indispensable requirem for making an original A-2 jacket completely.

【Cutting】 裁断

鞣された牛革は自然光に最も近いライティングの下で厳密なチェックを受けます。

まず革のダメージをチェック、そこでマッコイズのスペックに合わないものは惜し気もなく切り捨てられます。

次に革の色合わせをし、いよいよカッティングです。

細分化されたA-2のそれぞれのパーツの型紙を置いて、熟練した職人がハンドカットしていきます。

革抜き専門の職人によるカットは、一つ一つ位置決めをしながら贅沢な革取りをしていきますので、一着分につき量産品のおよそ2倍以上の革材が使われています。

革材はこのようにして23枚のパーツに切り分けられ縫製へと回されます。

The tanned and chromed cowhide is strictly checked for damage or out-of-spec. matters under the lighting conditions most similar to natural light.

The leather of poor quality, if any, will be discarded.

After color matching, the leather is cut by skilled workmen according to the subdivided patterns for the A-2 jacket.

Each single A-2 jacket uses the leather material more than twice as much as a mass product.

The leather is cut into 23 pieces and is passed for sewing.

【Sewing】 縫製

切り分けられたパーツはチェックを受けた後、それぞれに補強の裏うちなどを施され縫製に入ります。

ここではミルスペックをより厳しくしたマッコイズの仕様に従い、ミシン職人によって、40以上の工程を経て縫い上げられていきます。

総てのシームは1インチ10ステッチ以上・ポケットフラップを身頃に縫い付ける際のシームラインは7ミリ・衿の外枠は4ミリなどマッコイズスペックは細部にまで及びます。

A-2はシンプルがゆえに細部が肝心なので、縫製には大量生産品の倍近い時間を必要とします。

そして最後には厳しい検品を受けそれに合格したものだけがマッコイズA-2とされるわけです。

Before sewing, the cut pieces of the leather are checked and lined for reinforcement.

They are sewn together through more than 40 processes according to our specifications more strictly than the military ones.

Every seam has more than 10 stitches per inch.

The seam line used when sewing a pocket flap on the body is 7mm long. has a seam line of 4mm long.

The outer frame of the collar Our specifications cover all the details of A-2 jackets.

Each single A-2 jacket is made in great detail for the reason of its simplicity.

Therefore, we spend the sewing time twice as long as that of a mass product.

Finally, each jacket is strictly inspected.

Only the jacket which passed this quality inspection is recognized to be a McCoy’s A-2 jacket.

This is our philosophy.

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