本日ご紹介するのは旧リアルマッコイズの1994年製L-2Bです。
1955年L-2Bの初期モデル『MIL-J-7448A』を実際に米軍へ納入していた、ブルーアンカーオーバーオール社のL-2Bを忠実にに再現した一着となっております。
それではスペックの詳細を確認していきましょう。
The REAL McCOY’S【ザ・リアルマッコイズ】
【The Real McCoy’s】＝「正真正銘」「本当の本物」アメリカのボクシングチャンピオンKID.McCoyを同名の選手と区別するために生まれた俗語。
アメリカンミリタリーやワークウェアのアイテムを高度な再現技術で製造。
ヴィンテージアメリカンカジュアルウェアのディテールや素材にこだわり、当時のクオリティを再現することを目指している。
アメリカンミリタリーの歴史やデザインに敬意を払いつつ、本物の雰囲気を再現したフライトジャケット、デニム、ワークパンツなどのアイテムを展開。
ファッション愛好家やコレクターから支持を受け、高品質なアメリカンカジュアルウェアを提供している。
We felt some kind of frustration. That was the beginning. Market is flooded with so many products, and people seems to enjoy abundance. But haven’t we all be blinded by the showiness of those things? Just say “NO!” to them. Now is the time to seek a “Real thing.”
That’s why we have developed this new “Ultimate.” It’s born out of our relentless search for authenticity even without considering the cost. Material is truly authentic. We never compromised in detail. That is the policy we stick to in making any product.
Now why don’t you open the box? We can promise that the minute you open it, you’ll find a new life style. Yes, it’s our pride!
History【歴史】
1987年、イラストレーターの岡本博が当時の仕事先である雑誌POPEYEの特集において、限定300着のA-2フライトジャケットを制作し販売、予約時点で完売という大反響を受けて翌1988年に会社ザ・リアルマッコイズ・ジャパン (旧リアルマッコイズ)を興す(1990年法人設立)。
設立当時には現フェローズ代表の志村昌洋もスタッフに名を連ねていた。
その後、フライトジャケットの復刻ブランドとして名を上げ、1997年にはジョーマッコイを誕生させ、ジーンズ業界に本格的に参入を果たす。
しかし2001年、手形の詐取が原因となり、同年6月16日、東京地方裁判所へ民事再生法を申請し倒産した。
負債総額は2000年5月の時点で約11億3000万円。 翌年、兵庫県神戸市の特約店 NYLON (ナイロン) が後を引き継ぎ、ザ・リアルマッコイズ・インターナショナル (現リアルマッコイズ) として現在に至る。
引用：『ザ・リアルマッコイズ』2023年3月17日 (金) 12:54 （UTC）ウィキペディア日本語版
L-2B BLUE ANCHOR OVERALL CO., INC 1994s
- 製造年：1994年製
- 表地: ナイロン [C-4294]
- 裏地:レーヨン/ウール 【C-4294】
- ファスナー:コンマー 【V-F-106】
- ニットパーツ/100%ウール 【C-3735】
- ドットボタン/R.A.U. 真鍮製 【F-10884】
- サイズ：S
- 実測値(素人採寸の為、多少の誤差あり)
肩幅：44cm
身幅：56cm
着丈：57cm
袖丈：66cm
※不確かな情報は掲載しないように心がけておりますが、もし間違った情報に気づかれた方はコメント欄より教えていただけると幸いです。
Detail【詳細】
Accessories【付属品】
Package【化粧箱】
What is L-2B【L-2Bとは】
1945年にホースハイドのA-2に代わるライトゾーン用のジャケットとしてL-2が誕生します。
その後、1947年に陸軍航空隊は独立し、陸軍や海軍と同級の空軍へと昇格。
それを受け、オリーブ・ドラブのナイロンを使用したL-2は、空軍のシンボルカラー『エアフォースブルー』を纏い、L-2Aに変更。
しかし、この濃紺のナイロンは高度で太陽光を吸収し過ぎることと、脱出後目立ちすぎるということからセージグリーンへとカラーが変更されます。
こうして『L-2B』が誕生します。
インナーシェルはナイロンから、レーヨンとウールの混紡生地に変更されていますが、デザインはL-2Aから大きな変更点はありません。
L-2Bはナイロン製のため、A-2などのレザーフライトジャケットと比較すると軽量且つ、着心地の良さが特徴。
ライトゾーン(10〜30℃の気温域)での使用を想定されたジャケットのため、中綿が入ってません。
タグに刺繍されたミルスペック末尾のアルファベットがA〜Cが初期型にあたり、そこまではライニングのカラーはシルバーとされています。
61年以降のDからはオレンジのライニングに変更され、その後様々な変更を繰り返しKまで製造されることとなります。
その間およそ30年と、フライトジャケットの中でも長寿なL-2シリーズは完成度の高さが伺えます。
ちなみにJまでが実際にフライトジャケットとして使用され、Kはユーティリティージャケット(作業着)として使用目的が変更されました。
Making of L-2B【L-2Bの製作】
左のショルダー部とライニングに付けられたエアフォースマークは、CODE: 622 というMIL- SPECを忠実に再現したインシグニア(パッチ、ワッペン、バッジ)です。
当時使用されていた同素材を用い、同じ製法で生産されたこのインシグニアは「ヒート・トランスファー」という特殊印刷によって結着されます。
ヒート・トランスファーとは、加熱することによって特殊なインクがナイロンの繊維組織に溶け込み、マークが繊維に食い込んでプリントされる結着方法です。
また、100%のヴァージン・ウー ルを使用し、強捻処理を施したウールヤーンによって編み込まれたニットパーツは、当時のニットリブの風合い、テンションをリアルに再現。
L-2Bの重要なファクター であるインナーシェル(ライニング)は、レーヨンとウールの糸を打ち込みから忠実に再現し、独特の質肌触りを実現させています。
Maintenance【L-2Bのメンテナンス】
エアフォースマークが擦過や摩耗などにより掠れてくることは避けられません。
また、高温と溶剤によって汚れを落とすドライクリーニングをかけると、インクが溶解して消失してしまう場合があります。
ニットパーツ類やインナーシェルもウール素材の性質上、ドライクリーニングや湿気などによる伸縮は避けられません。
従って基本的にクリー ニングはお勧めいたしません。多少の縮み、型崩れの恐れがあります。
通常のクリーニングに比べ、ドライクリーニングは編みや型崩れの確率は下がりますが、インシグニアは確実にダメージを受けます。
手洗いなどもお勧めはできません。
汚れた箇所だけ中性洗剤を溶かしたぬるま湯で部分洗いの後に陰干しをするのが最良の方法です。
濡れてしまった場合は風通しのよい場所で陰干ししてください。
1994s Key Event【1994年の出来事】
Japan【日本】
- 名探偵コナン連載開始 :1月、週刊少年サンデーにて、青山剛昌の作品『名探偵コナン』の連載が開始。
- 松本サリン事件: 6月、長野県の松本市でオウム真理教が神経ガスのサリンを散布。死者8人に及ぶ。
- いじめによる自殺 : 11月、愛知県西尾市の中学生がいじめを苦に自殺。社会問題となる。
USA ＆ Other Countries【アメリカ及び各国】
- ルワンダ虐殺（4月 – 7月）: ルワンダで民族間の紛争が激化し、ツチ族に対する虐殺が行われる。約80万人以上が死亡したとされており、国際社会の間で大きな非難を浴びる。
- ノースリッジ地震（1月17日）: アメリカのカリフォルニア州で、マグニチュード6.7の地震が発生。この地震により多くの建物が被害を受け、57人以上が死亡。
- 南アフリカ初の全人種選挙（4月27日）: アパルトヘイト政策が終了し、南アフリカで初めての全人種による選挙が行われ、ネルソン・マンデラが大統領に選出。
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