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旧リアルマッコイズとバズリクソンズのコレクター丨ブログ『Flight Jacket研究所』を運営丨突き刺さる人には突き刺さるみたい丨コレクションの管理が難しくなってきたので、一部をオークションにてお譲りしています|
【オークション】A-2など多数出品中!!

【The REAL McCOY’S】A-2 Leather Air Force Mark 1993s 旧リアルマッコイズ

旧リアルマッコイズ1993年製A-2の前面

本日ご紹介するのは旧リアルマッコイズ1993年製のA-2です。

ぱっと見カスタムのないオーソドックスなA-2に見えますが、エアフォースマークが熱転写プリントではなく、レザーであしらわれているバージョン。

それではスペックを確認していきましょう。

目次

The REAL McCOY’S『ザ・リアルマッコイズ』

旧リアルマッコイズ1993年製A-2の箱

【The Real McCoy’s】=「正真正銘」「本当の本物」アメリカのボクシングチャンピオンKID.McCoyを同名の選手と区別するために生まれた俗語。

アメリカンミリタリーやワークウェアのアイテムを高度な再現技術で製造。

ヴィンテージアメリカンカジュアルウェアのディテールや素材にこだわり、当時のクオリティを再現することを目指している。

アメリカンミリタリーの歴史やデザインに敬意を払いつつ、本物の雰囲気を再現したフライトジャケット、デニム、ワークパンツなどのアイテムを展開。

ファッション愛好家やコレクターから支持を受け、高品質なアメリカンカジュアルウェアを提供している。

We felt some kind of frustration. That was the beginning. Market is flooded with so many products, and people seems to enjoy abundance. But haven’t we all be blinded by the showiness of those things? Just say “NO!” to them. Now is the time to seek a “Real thing.”

That’s why we have developed this new “Ultimate.” It’s born out of our relentless search for authenticity even without considering the cost. Material is truly authentic. We never compromised in detail. That is the policy we stick to in making any product.

Now why don’t you open the box? We can promise that the minute you open it, you’ll find a new life style.

Yes, it’s our pride!

History『歴史』

旧リアルマッコイズ1993年製A-2のラベル

1987年、イラストレーターの岡本博が当時の仕事先である雑誌POPEYEの特集において、限定300着のA-2フライトジャケットを制作し販売、予約時点で完売という大反響を受けて翌1988年に会社ザ・リアルマッコイズ・ジャパン (旧リアルマッコイズ)を興す(1990年法人設立)。

設立当時には現フェローズ代表の志村昌洋もスタッフに名を連ねていた。

その後、フライトジャケットの復刻ブランドとして名を上げ、1997年にはジョーマッコイを誕生させ、ジーンズ業界に本格的に参入を果たす。

しかし2001年、手形の詐取が原因となり、同年6月16日、東京地方裁判所へ民事再生法を申請し倒産した。

負債総額は2000年5月の時点で約11億3000万円。

翌年、兵庫県神戸市の特約店 NYLON (ナイロン) が後を引き継ぎ、ザ・リアルマッコイズ・インターナショナル (現リアルマッコイズ) として現在に至る。

引用:『ザ・リアルマッコイズ』2023年3月17日 (金) 12:54 (UTC)ウィキペディア日本語版

A-2 Leather Air Force Mark 1993s

旧リアルマッコイズ1993年製A-2の前面
旧リアルマッコイズ1993年製A-2の後ろ面
  • 製造年:1993年製
  • 素材:北米産トップグレードホースハイド (馬革)
    ※(本A-2は表面の質感ツヤから、マスタングハイドを使用しているものと思われます)
  • タンニング&フィニッシュ:クロームと植物渋の混合鞣しアニリン系下地染料ドラム染色、エマルジョンラッカーあるいは、アニリントップフィニッシュ
  • ライニング: コットン100%ブロードクロス
  • ニットパーツ:100%メリノ種ウール 1930年、米国防省MIL規格に準じる針寸、釜径、針数。
  • サブバーツ
    ドットボタン:RAU Fastenrs Inc 【GOVERNMENT BALACK】
    ネックフック:真鍮製クロームフィニシュ
    ツインアイレット:真鍮製
    ジッパー:テープ/コットン100% 3/4インチ スライダー/MIL規格真鍮製
  • サイズ:36
  • 実測値(素人採寸の為、多少の誤差あり)
    肩幅:43cm
    身幅:49cm
    着丈:57cm
    袖丈:62cm

※不確かな情報は掲載しないように心がけておりますが、もし間違った情報に気づかれた方はコメント欄より教えていただけると幸いです

【Detail】ディテール

旧リアルマッコイズ1993年製A-2の前面

レザーのカラーはラセットブラウン。

同年のシールブラウンの生地はこちら↓

旧リアルマッコイズ1993年製A-2の襟

襟は台襟あり。ボタンはギボシ型で着脱が容易なタイプ。

旧リアルマッコイズ1993年製A-2のフラップポケット
旧リアルマッコイズ1993年製A-2のフラップポケット

フラップポケットにも同様のボタン。フラップ裏はタグ無し。

旧リアルマッコイズ1993年製A-2の側面

本A-2の左側面。

旧リアルマッコイズ1993年製A-2のレザー製エアフォースマーク

左肩にはエアフォースマーク。

ベロアのような毛足の短いレザーであしらわれています。

旧リアルマッコイズ1993年製A-2のエポーレット

エポーレットはやや細め。

ステッチが襟に巻き込まれていますが、これは各サイズごとにエポーレットのパターンを変えるか否か、によるもの。

今回のA-2に関しては全サイズ共通のエポーレットを使用することで起きた事象を再現しているわけです。

コックピットから自力で脱出できないパイロットを、引っ張り出すためにも使われたとか。

旧リアルマッコイズ1993年製A-2のツインアイレット

両脇下には通気性を確保するためのツインアイレット。

旧リアルマッコイズ1993年製A-2のウールリブ

袖と裾には厚手のウールリブを使用。虫に食べられやすいので、保管の際は防虫剤必須。

レザーに比べると傷みが早いので、ここだけ付け替えることも多かったそう。

旧リアルマッコイズ1993年製A-2の裏地

裏地は表と同色系のコットンブロードクロス。

旧リアルマッコイズ1993年製A-2のラベル

首裏に縫い付けられたラベル。

旧リアルマッコイズ1993年製A-2のジッパー

ジッパーは真鍮製のクロームメッキ。レザーの引きタブ付き。

【Accessorys】付属品

旧リアルマッコイズ1993年製A-2の付属品
旧リアルマッコイズ1993年製A-2の真正性証明書
  • 真正性証明書(CoA)
  • 手紙
  • オーナーズガイド
  • アンケートはがき
  • デカール

Package【化粧箱】

旧リアルマッコイズ1993年製A-2の箱
送り状に住所が記載されているため隠してあります
旧リアルマッコイズ1993年製A-2の箱

【What is A-2】A-2とは

旧リアルマッコイズ1993年製A-2の前面

陸軍航空隊用として1930年9月20日に実用試験開始。

1931年5月9日に正式採用されました。

第二次大戦時の主力ライトゾーン用フライトジャケットとして活躍します。

A-2はミルスペックで決められた規格は存在したものの、コントラクター(納入業者)によって襟の形やラベルの形状などに微差が生まれ、それがA-2フリークたちのマニア心をくすぐる要因ともなっています。

ちなみに前身のA-1は1926年12月26日、初の本格的な夏用フライト・ジャケットとして実用試験が開始され、1927年11月7日制式採用が決定。

その後、フロントのボタンがジッパーなどに改変され、A-2が誕生しました。

A-2は20年近く飛行士の皮膚として苦楽を共にするわけですが、技術の進歩により、ナイロン製のフライトジャケットがライトゾーンの主役に躍り出ます。

45年に採用されたナイロン製フライトジャケット「L-2」を皮切りに→52年L-2A→55年L2Bへと改良が加えられていきました。

【Making of A-2】A-2の製作

【Horse Hide】馬革の魅力

旧リアルマッコイズ1993年製A-2のツインアイレット

衣料用の皮革としてもっともポピュラーな物は牛革です。

大判で厚みのある素材としてあらゆる製品に適しています。

しかし、その強度で牛を凌駕するのが馬なのです。

馬の繊維は緊密で強靭です。 同一の鞣し(なめし)をした同じ厚さの牛皮と比べるとはるかな強度を持つと言われます。

そして臀部(でんぶ)には超高級素材のコードバンを有しています。

また牛革は使い込むと全体的にやわらかく、表面も粗くなっていきますが、馬革は年月経過により、表面に独特の艶を帯び輝いてきます。

さて、皮は鞣されてはじめて革になるわけですが、この時点での基本作業がその皮革の善し悪しやグレードをすべて決定してしまいます。

その後の着色や仕上げはあくまで二次的な要素で、基本鞣しが革の生命といえます。

馬の特徴はその強靭な繊維と、しなやかなでスムースな銀面(表面)にあります。

それらの長所を生かしながら基本鞣しを成功させるには、高い技術力が必要とされます。

馬は活発で毛足が短いことから原皮には傷も多く、メーカーにとってはハイリスクな素材です。

牛皮ほど表面層の厚くない馬の原皮はある意味でごまかしがきかない素材なのです。

しかし、その分牛革に比べロングライフの馬革は、1930年代から50年代にかけて、アメリカではホースハイドのジャケットが多く存在しました。

レザージャケットに実用性を重んじる時代、タフな素材の馬革をA-2のメインマテリアルとして軍が使用を決定したのは当然の結果と言えるでしょう。

旧リアルマッコイズ1993年製A-2の前面

McCOY’S A-2ジャケットに用いられたホースハイドは北米産の馬を原皮としています。

これらは僅か7%までに厳選された原皮を、特殊なレシピ(クロームとタンニンの混合)を持つ基本鞣しを施しています。

一切の見栄えのためのパンプアップ加工や(鞣し作業の一過程で石灰質を投入し革の厚みを揃える)、銀擦り加工(表面を削って傷を見えなくする加工)、プリント加工(革の表面を模した型押し)は行っておりません。

つまり徹底的に100%マテリアルの素質を生かした贅沢な手法によっています。

トップ仕上げのエマルジョンラッカーやアニリン塗料は真正の銀面の上にスプレーされているものです。

よって、革のしわや小さな傷は、まっとうでタフな馬革である誇るべき話しといえます。

このようにしてできあがるホースハイドは100着分を揃えるのに7ヵ月間を要します。

【Cutting】裁断

McCOY’SがA-2を製作するにあたって選んだ方法は、通常の量産ラインを避け、熟達した革職人チームを編成することでした。

ほとんどの工程がハンドメイドになり、それにつれコストもアップしますが、すべてにおいて最高なA-2を完成させるためには必要不可欠なことでした。

まず馬革は工場にて、2ヵ月から3ヵ月梱包時のロール癖を直し塗料絞めをするために、適温適湿のストックルームで寝かされます。

その後いよいよ生産スタッフによりカッティング作業に入ります。

型抜きは太陽光にあふれたカッティングルームにてダメージをチェックします。

そこでは不適格な部分は惜しげもなく切り捨てられます。この贅沢な基本作業がその後の製品のロングライフを決定します。

次に革の色合わせがなされ、いよいよカッティングです。

細分化されたA-2のそれぞれのパーツの型紙を置き、クラフトマンがハンドカットしていきます。

その際は革の方向や伸び、着用時のテンションなどを計算したMcCOY’Sスペックによる厳しいカット作業が行われます。

ホースハイドはこのようにしてパーツに切り分けられ、いよいよ縫製セクションに回されます。

【Sewing】縫製

McCOY’S A-2を縫製するミシン群やボタンの打ち機は、大部分が当時の軍規格のものです。

縫製に当たっては当時のレベルを踏襲するために、コンピューターミシンなどの使用を敢えて避け、すべてがアナログミシンにて行われることが当時の風合いや味を再現し得ると信じるからです。

切り分けられたパーツは、ミシンの前でマシニストによってチェックされ、いよいよ縫製作業に入ります。

ここではそれぞれのスタイルのA-2のスペックに従い、数十にも及ぶ工程を経て、縫い上げられていきます。

そのスペックはMIL規格をさらに厳格にしたもので、細部のステッチやシームの目数まで及びます。

こうした生産方法は通常のライン生産に比べると倍近い時間が必要とされます。

当時と同様に一人一人のマシニストが一着一着を責任生産して、A-2は現代に蘇っていくのです。

McCOY’S製品のオーナーである貴方へ

旧リアルマッコイズ1993年製A-2のレザー製エアフォースマーク

この度は、McCOY’S製品をお求めいただきましてありがとうございました。

1988年小さなプライベートブランドとしてスタートしたREAL McCOY’Sも1993年、6週年目のシーズンを迎えることができました。今ではMcCOY’S製品は日本を始めとして、アメリカ、英国、イタリー、ドイツ、 オランダ、オセアニア等、世界中のファンを持つブランドに成長いたしました。 このようにMcCOY’Sを育てていただいた貴方に、そしてこれからも育んでいただける貴方や貴方のご友人に心よりお礼申し上げます。

93年4月アメリカの国立航空宇宙博物館【National Air and Space Museum】から招待を受けワシントンD.Cを訪れました。そこで私たちを待ち受けていたのは、数百機を越える歴代の航空機や宇宙船。そしてそれらの操縦士たちが、着用した数千を越えるFlight Jacketや装備品の数々でした。そこは正にアメリカと各国の誇る航空技術とその関連技術の歴史の殿堂でした。私たちがお会いした方々は、スミソニアン航空博物館で飛行服部門の司書を努められているC. G. スウィーティング氏(コンバット フライング クロージングの原著者)を始め、フライトジャケットの保存や修繕を専門とされている方や、貴重な過去の MIL SPECや生産記録等を、収集・分類・保存されている方。 そして多くの航空機のレストアラーの職人の皆様でした。彼らは私たちのために特別なツアー【フライトジャケットと航空機の歴史を巡る旅】を用意しておいてくれました。そこでの体験は私たちに、かつてないインプレッションを与えました。私たちの魂はそこで揺さぶられ、改めて、 大空の果てしなさとフライトジャケットの奥の深さを知りました。•••••• 何故、私たちがスミソニアン・インスティテューションに招待されたのでしょうか。 それは、フライトジャ ケットの生みの親たちである彼らが、貴方が育んでくれた McCOY’Sを認めてくれたことにほかなりません。大変残念なことですが、私たちが訪れたワシントンDCの或る場所は、通常では見学が許される所ではありません。 しかし、その場に立った私たちは、そこを訪れることができたのは貴方のお陰であることを痛感しておりました。私たちは皆様の代表としてその場を訪れたのです。ですから、私たちはここにお約束します。この目で見て、この手のひらで感じた強烈なインプレッションを、必ず貴方に、McCOY’Sの製品を通してお伝えすることを。

さらに、ハイクオリティーを目指すと共に、マニアックな追求も忘れる事なく、貴方の満足を糧に育っていくことをここに誓います。

THE REAL McCOY’S



※付属の手紙より抜粋

1993年の出来事

日本

  • 中学生マット窒息: 1月13日、山形県新庄市の中学校において用具室のマットで窒息死している生徒を発見。いじめによるものだった。
  • NHKでやらせ: 2月2日にNHKで放送されたドキュメンタリー番組でヤラセが発覚。新たな局面に入る。
  • ZARD最後の出演:2月5日、ZARDがミュージックステーションに出演。これが最後のテレビ出演となる。

アメリカ及び世界各国

  • カナダ自由貿易協定発効: 1月1日に、アメリカ合衆国とカナダ間の自由貿易協定が発効。これは後に北米自由貿易協定(NAFTA)に発展。
  • オスロ合意: 9月13日、イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)は、ノルウェーのオスロで中東和平プロセスの枠組みとして「オスロ合意」に署名。
  • 欧州連合の創設: 11月1日に、ヨーロッパ経済共同体(EEC)が欧州連合(EU)に発展。これにより、加盟国間の経済的・政治的な統合が一層進む。
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この記事を書いた人

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