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旧リアルマッコイズとバズリクソンズのコレクター丨ブログ『Flight Jacket研究所』を運営丨突き刺さる人には突き刺さるみたい丨コレクションの管理が難しくなってきたので、一部をオークションにてお譲りしています|
【オークション】A-2など多数出品中!!

【The REAL McCOY’S】 MA-1 Skyline Clothing 1995s 旧リアルマッコイズ

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1の前面

本日ご紹介するの、旧リアルマッコイズ1995年製のMA-1です。

Skyline Clothing社実名復刻。

それではスペックを確認していきましょう。

目次

The REAL McCOY’S(ザ・リアルマッコイズ)

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1の内ポケットの袋布

【The Real McCoy’s】=「正真正銘」「本当の本物」アメリカのボクシングチャンピオンKID.McCoyを同名の選手と区別するために生まれた俗語。

アメリカンミリタリーやワークウェアのアイテムを高度な再現技術で製造。

ヴィンテージアメリカンカジュアルウェアのディテールや素材にこだわり、当時のクオリティを再現することを目指している。

アメリカンミリタリーの歴史やデザインに敬意を払いつつ、本物の雰囲気を再現したフライトジャケット、デニム、ワークパンツなどのアイテムを展開。

ファッション愛好家やコレクターから支持を受け、高品質なアメリカンカジュアルウェアを提供している。

We felt some kind of frustration. That was the beginning. Market is flooded with so many products, and people seems to enjoy abundance. But haven’t we all be blinded by the showiness of those things? Just say “NO!” to them. Now is the time to seek a “Real thing.”

That’s why we have developed this new “Ultimate.” It’s born out of our relentless search for authenticity even without considering the cost. Material is truly authentic. We never compromised in detail. That is the policy we stick to in making any product.

Now why don’t you open the box? We can promise that the minute you open it, you’ll find a new life style. Yes, it’s our pride!

History【歴史】

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1のラベル

1987年、イラストレーターの岡本博が当時の仕事先である雑誌POPEYEの特集において、限定300着のA-2フライトジャケットを制作し販売、予約時点で完売という大反響を受けて翌1988年に会社ザ・リアルマッコイズ・ジャパン (旧リアルマッコイズ)を興す(1990年法人設立)。

設立当時には現フェローズ代表の志村昌洋もスタッフに名を連ねていた。

その後、フライトジャケットの復刻ブランドとして名を上げ、1997年にはジョーマッコイを誕生させ、ジーンズ業界に本格的に参入を果たす。

しかし2001年、手形の詐取が原因となり、同年6月16日、東京地方裁判所へ民事再生法を申請し倒産した。

負債総額は2000年5月の時点で約11億3000万円。

翌年、兵庫県神戸市の特約店 NYLON (ナイロン) が後を引き継ぎ、ザ・リアルマッコイズ・インターナショナル (現リアルマッコイズ) として現在に至る。

引用:『ザ・リアルマッコイズ』2023年3月17日 (金) 12:54 (UTC)ウィキペディア日本語版

MA-1 Skyline Clothing 1995s

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1の前面
旧リアルマッコイズ1994年製MA-1の裏面
  • 製造年:1995年
  • ジャケットスペック:MIL-J-8279E
  • アウターシェル:ナイロン100%ツイル・AFセージグリーン
  • インナーシェル:ナイロン100%ツイル・レスキューオレンジ
  • インターライニング:ウールパイル
  • ニットパーツ:100%ウール
  • フロントジッパー:MIL規格コンマー社・復刻リバーシブルジッパー
  • ポケットジッパー:MIL規格コンマー社・復刻ジッパー
  • ドットボタン:R・A・U社ニッケル/真鍮
  • サイズ:Small
  • 実測値(素人採寸の為、多少の誤差あり)
    肩幅:46cm
    身幅:57cm
    着丈:58cm
    袖丈:63cm

※不確かな情報は掲載しないように心がけておりますが、もし間違った情報に気づかれた方はコメント欄より教えていただけると幸いです。

  • Jacket Spec:MIL-J-8279
  • Outer Shell:Nylon100%Twill・AF Sage Green
  • Inner Shell:Nylon100%Twill・Rescue Orange
  • Inter Lining:Wool Pile
  • Knit Parts:100%Wool
  • Front Zipper:MIL Spec Conmar Co.・Reproduction Reversible Zipper
  • Pocket Zipper:MIL Spec Conmar Co.・Reproduction Zipper
  • Dots Button:R・A・U Co.Nickel/Brass

ディテール

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1の前面

MA-1といえばこのくすんだセージグリーンのナイロン素材。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1のオキシジェンタブ

左胸には肉厚なナイロン製のオキシジェンタブ。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1のスラッシュポケット

スラッシュポケットにドレンホースを固定するためのタブ。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1の袋布

ポケットの袋布はナイロンまたはレーヨンにウールを二重織りしたナップバック (裏起毛したもの)素材。

ハンドウォーマーの役割も。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1の側面
旧リアルマッコイズ1994年製MA-1のエアフォースマーク

左肩にはエアフォースマーク。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1の箱ポケット

ジッパー付きのシガレットポケット。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1のペンタブ

ペンポケットの底には金属製のペンキャップ。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1のウールリブ

厚手のウールリブ。

ボディと同色でまとめられています。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1の裏地

ライニングも同色のナイロン。

イメージの強いインディアンオレンジのライニングに関しては後述します。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1のウインドストッパー

ウィンドストッパーの形は直角。

時期によって三角だったり楕円も存在します。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1のラベル

SLYLINE CLOTHING(スカイラインクロージング)の刺繍。

スカイラインクロージングはL-2BやN-2B、N-3Bの納品も行っていた質の高いコントラクター。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1の内ポケットの袋布

内ポケット。

リアルマッコイズのタグと、ポケット布は厚手のコットン。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1のジッパー

コンマーの復刻ジッパー。

付属品

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1の前面
旧リアルマッコイズ1995年製タンカースジャケットの付属品
  • アンケートはがき

【What is MA-1】 MA-1とは

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1の前面

1953年3月27日に『MA-1』は正式に使用可能と宣言されました。

そして素材、機能など開発スタッフの英知が込められたMA-1は、20数年という長期に渡って飛行士たちに愛用されるフライトジャケットとなるのです。

そんなフライトジャケットの最高峰とも言えるMA-1は、B-15シリーズを起源として新たに誕生しました。

B-15はDタイプまで存在し、B-15D MODとMA-1は見た目が酷似しています。
(※MOD=Modifiedの略。ムートンからウールの襟に改修したモデルのこと)

B-15D MODにはネイビーとセージグリーンのアウターシェルが存在し、セージグリーンになるとMA-1との違いはほぼないと言っても過言ではありません。

見分ける確実な方法としてはタグを見ることぐらいでしょう。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1のラベル

MA-1自体は幾度となくマイナーチェンジが行われ、ミルスペック「MIL-J-8279」を皮切りに8279Gまで、全部で8タイプが存在します。

ちなみに「MA」は「Military Aviation」(軍用航空)の略とのことですが、これに関しては諸説あります。

旧リアルマッコイズ1995年製マックイーンMA-1の裏地

さて、MA-1を思い浮かべると、パッと出てくるのは国際救難色「ブライトインディアンオレンジ」のライニングかと思いますが、実際のところ、採用されたのはC〜Fの60年代中期の一部のモデルと、MA-1が正式採用されてからしばらく経ってからのことでした。

採用の理由としては、パイロットが脱出、墜落した際に、裏返して着ることで救助隊からの視認性を高めとされています。

しかし、オレンジ色は目立ちすぎるとのことで、Gからは再びジャケットと同系色のライニングが使用されることとなります。

スクロールできます
ミルスペックアウターシェルライニング
MIL-J-8279セージグリーングレー
MIL-J-8279 Aセージグリーングレー
MIL-J-8279 Bセージグリーングレー
MIL-J-8279 Cセージグリーングレー / オレンジ
MIL-J-8279 Dセージグリーンオレンジ
MIL-J-8279 Eセージグリーングレー / オレンジ
MIL-J-8279 Fセージグリーングレー / オレンジ
MIL-J-8279 Gセージグリーングレー

Main Parts Of Nylon Jacket【ナイロンジャケットを構成する主要パーツ】

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1の前面

アウターシェルとインナーシェルに用いられ ているナイロンは、米国デュポン社が1939年、満を持して発表した化学繊維。

【石炭・ 水・空気から作られ、クモの巣のように細く、鋼鉄のように強い】と形容され、皮革以降のフライトジャケット素材の代表格として永きにわたり君臨しました。

使用されるナイロンの糸番手、縦横の組織は、すべてMIL規格によってそれぞれのジャケットごとに指定されていました。

陰の主役と言えるのが、コットンをベースに未着色のウールを織り込んでいく【ウールパイル】です。

羊毛の持つ保温性に、通気性と通温性が加味された最高のインナー素材としてナイロンとともに30年以上も採用されました。

その後軽量な化繊シンセティック・ファイバーに変更されていきますが、初期の重いフライトジャケットの中身はウールパイルであり、その着心地は独特の安心感を醸し出しています。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1の袋布

ライトゾーン・ナイロンフライトジャケットのライニングは、ナイロンまたはレーヨンにウールを二重織りしたナップバック (裏起毛したもの)素材です。

ナップバック側を裏使いすればインナーになり、表使いすればハンドウォーマポケットの袋地となります。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1のジッパー

フロント、スリーブのジッパーは合衆国連邦規格である【V-F-106】に合致しているものを使用。

その内容は、インターロック機構を持ち、コットンとナイロンで織られたテープにカビ防止が施されているもの。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1のウールリブ

ニットパーツ:【MIL-C-3735】 に従ったカラー(襟)、リスト (袖口)、ウエストバンド(裾)は100%ウール。

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1のスラッシュポケット

ファスナーボタン:【MIL-F-10884】 仕様に合致したもの。キャップはメインマテリアルと同色または黒仕上げ。

Maintenance【MA-1(ナイロンジャケット)のメンテナンス】

旧リアルマッコイズ1994年製MA-1のエアフォースマーク

ナイロンジャケットは、レザーよりクリーニングが容易です。

ただし、貴方が古着感覚のイメージでフライトジャケットを楽しみたいのであれば、クリーニングはおめすすめしません。

まず、AFマークはクリーニング液により薄れるか、完全に取り除かれるでしょう。

なぜなら、オリジナルの熱転写マークの特質をそのままに再現しているからです。

またニットやインナー、インターライニングは、着用による汗などで縮みがでてきます。

それがアウターシェルを引っ張ることにより、古着に見受けられる独特な風合いを醸し出すのですが、クリーニングはそれらを違った風合いにしてしまう恐れがあります。

表面の汚れなどは、薄めたベンジン液か中性洗剤で汚れた部分を拭ってやる程度のメンテナンスがベターです。

また、思い切って水洗いする方はウールが縮むことを覚悟してください。

インターライニングやポケット地、ニットなどは確実に変形します。

実際に飛行服としてイメージされる方は、ドライクリーニングを施されて、清潔に着られるのもよろしいでしょう。

その場合、パーク系ではなく石油系のドライクリーニングを指定すれば、AFマークのダメージが少なくてすみます。

ムートンの衿のアフターケアは、埃を柔らかいブラシで払い落としておくと長持ちします。

ムートンの寿命は、羊毛が脱落し始めた時です。

その場合は、そのものを総取り替えすることになりますが、ほとんどの場合ナイロン・フライトジャケットの襟を取り替えて着用した事実はありません。

むしろニット衿につけ替えて 【MOD】で楽しむのが本格的なリペアと言えるでしょう。

ナイロンに鉤裂きの破れや糸の摩耗によるパンクが起きた場合は、かがり縫いや手縫いのすくい縫いで対処するのがオリジナルです。

アメリカの航空術の英知が生んだナイロン・フライトジャケットをどうぞお楽しみください。

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