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旧リアルマッコイズとバズリクソンズのコレクター丨ブログ『Flight Jacket研究所』を運営丨突き刺さる人には突き刺さるみたい丨コレクションの管理が難しくなってきたので、一部をオークションにてお譲りしています|
【オークション】A-2など多数出品中!!

【The REAL McCOY’S】 A-2 Cowhide Flight Jacket 1992s 旧リアルマッコイズ

旧リアルマッコイズ1992年製A-2の前面

本日ご紹介するのは、旧リアルマッコイズの1992年製A-2です。

特にカスタムのないシンプルなA-2ですが、メインには定番の馬革ではなく、カウハイド(牛革)を使用しています。

馬革に比べると厚みがあり、新品の状態で既に特有の荒々しさが表面に現れています。

形は1942年ヨーロッパの大空を駆け巡ったそのフォルムをデュプリケーションしています。

それではスペックを確認していきましょう。

目次

The REAL McCOY’S【ザ・リアルマッコイズ】

旧リアルマッコイズ1992年製A-2のパッケージ

【The Real McCoy’s】=「正真正銘」「本当の本物」アメリカのボクシングチャンピオンKID.McCoyを同名の選手と区別するために生まれた俗語。

アメリカンミリタリーやワークウェアのアイテムを高度な再現技術で製造。

ヴィンテージアメリカンカジュアルウェアのディテールや素材にこだわり、当時のクオリティを再現することを目指している。

アメリカンミリタリーの歴史やデザインに敬意を払いつつ、本物の雰囲気を再現したフライトジャケット、デニム、ワークパンツなどのアイテムを展開。

ファッション愛好家やコレクターから支持を受け、高品質なアメリカンカジュアルウェアを提供している。

We felt some kind of frustration. That was the beginning. Market is flooded with so many products, and people seems to enjoy abundance. But haven’t we all be blinded by the showiness of those things? Just say “NO!” to them. Now is the time to seek a “Real thing.”

That’s why we have developed this new “Ultimate.” It’s born out of our relentless search for authenticity even without considering the cost. Material is truly authentic. We never compromised in detail. That is the policy we stick to in making any product.

Now why don’t you open the box? We can promise that the minute you open it, you’ll find a new life style.

Yes, it’s our pride!

History【歴史】

旧リアルマッコイズ1992年製A-2のタグ

1987年、イラストレーターの岡本博が当時の仕事先である雑誌POPEYEの特集において、限定300着のA-2フライトジャケットを制作し販売、予約時点で完売という大反響を受けて翌1988年に会社ザ・リアルマッコイズ・ジャパン (旧リアルマッコイズ)を興す(1990年法人設立)。

設立当時には現フェローズ代表の志村昌洋もスタッフに名を連ねていた。

その後、フライトジャケットの復刻ブランドとして名を上げ、1997年にはジョーマッコイを誕生させ、ジーンズ業界に本格的に参入を果たす。

しかし2001年、手形の詐取が原因となり、同年6月16日、東京地方裁判所へ民事再生法を申請し倒産した。負債総額は2000年5月の時点で約11億3000万円。

翌年、兵庫県神戸市の特約店 NYLON (ナイロン) が後を引き継ぎ、ザ・リアルマッコイズ・インターナショナル (現リアルマッコイズ) として現在に至る。

引用:『ザ・リアルマッコイズ』2023年3月17日 (金) 12:54 (UTC)ウィキペディア日本語版

A-2 Cowhide 1992s

旧リアルマッコイズ1992年製A-2の前面
旧リアルマッコイズ1992年製A-2の後面
  • 製造年:1992年製
  • メインマテリアル:牛革(植物タンニン+クローム鞣しベースを使用)
    ※ステアハイドを使用しているものと思われますが、確証が無いため説明書の表記通りカウハイドとしています。
    顔料染めの後、スプレー着色、仕上げに撥水コーティング
  • ライニング: コットン100%ブロードクロス
  • 金属パーツ
    ドットボタン:真鍮製GOVERNMENT BLACKフィニッシュ
    ネックフック:真鍮製クロームフィニッシュ
    ジッパー テープ:オールコットン製3/4インチ スライダー 真鍮製
  • ニットパーツ:カフス&ウエストバンド・ウール100%
  • サイズ:36
  • 実測値(素人採寸の為、多少の誤差あり)
    肩幅:42cm
    身幅:48cm
    着丈:55cm
    袖丈:60cm

※不確かな情報は掲載しないように心がけておりますが、もし間違った情報に気づかれた方はコメント欄より教えていただけると幸いです。

  • Materials
    Cowhide (tanned+chromed base is dyed)
    spray-painted and finally waterproof-coated for finishing.
  • Lining
    100% cotton
  • Knit parts
    Cuffs and waistband: 100% wool
  • Metal Parts
    Dot buttons: Brass-made, government black-finished
    Neckhook: Brass-made, chrome-finished
    Zipper tape: 3/4-inch 100% cotton
    Slide: Brass-made,

Ditail【ディテール】

Accessories【付属品】

旧リアルマッコイズ1992年製A-2の付属品
旧リアルマッコイズ1992年製A-2の付属品

Package【化粧箱】

旧リアルマッコイズ1992年製A-2のパッケージ

What is A-2【A-2とは】

旧リアルマッコイズ1992年製A-2の前面

A-2はそれまでのA-1に代わり、1931年5月9日に陸軍航空隊に採用されました。

区分はライトゾーンetcの表記はないものの、当然のことながら夏期用のフライトジャケットです。

このA-2の採用された当時は、依然としてカーチス・ホークなどのオープン・コクピットの機体が多かったため、防寒性よりも防風性を重点に開発されました。

その一例が、襟を留めておくボタンであり、ホイッスルフックと呼ばれるフックも付いていました。

ウインド・フラップも内蔵タイプではなく、ジッパーを上から隠してしまうタイプでシンプルなスタイルとなっています。

材質は初期にはホースハイド(馬革)を使用していましたが、第二次世界大戦が進むにつれ、ステア、カウ、そしてゴートスキンまでが使用されました。

さらに、兵士の増員に伴う大量生産が求められた結果、コントラクター(納品業者)も増加します。

コントラクターにはラフウェアやペリースポーツ、エアロレザーなど、分かっているだけで十数社存在します。

各社はミルスペックを元にA-2を製造するわけですが、材料の調達状況や現場の解釈などにより、仕上がりに微細な個性が生まれます。

襟の形状、ポケットのカーブや配置、レザーの発色など、それは横に並べて比べてみないとわからないようなささいな個性です。

しかし、そのささいな個性が今日のA-2フリークのマニア心をくすぐる要因となっています。

そんなA-2は時代の流れとともにナイロン生地を使用したL-2にその座を譲ることになります。

A-2自体は1944年に生産が中止されますが、1987年アメリカ空軍40周年の年に復活を遂げます。

復活第一段はAVIREX社が担当し、200着を製造しました。

A-2は現在も引き続きアメリカ空軍に供給されており、民間では様々なメーカーが当時のままに忠実な復刻を試みるなど、MA-1と並ぶ人気のフライトジャケットとして愛されています。

Steerhide & Cowhide 【ステアハイドとカウハイド】

旧リアルマッコイズのステアハイドのA-2

カウハイドとステアハイドは、どちらも家畜の皮から作られる革であり、牛の皮を原料としていますが、いくつかの違いがあります。

  • ステアハイド(Steerhide): 流通量が多く、一般的に牛革と呼ばれるもののほとんどんどがこの『ステアハイド』に当たります。
    詳細には生後2年を経た雄牛の皮のことで、生後3ヶ月~半年程度の期間内に去勢され穏やかな気性になるため、キズが少なく厚みが均一な皮が得られます。
    本来、「ステア」という言葉は牛の皮ではなく生後数ヶ月経てから去勢された牛のことを指します。
    こちらも様々な皮革製品に使用されています。
  • カウハイド(Cowhide): 生後二年以上経過した、去勢されずに出産経験のある牝牛の皮のことを指します。
    ステアハイドと並び、ポピュラーな牛革の一つです。
    ステアハイドに比べると柔らかくて薄いのですが、生後3〜6ヶ月のカーフなどよりも厚みがあるため、レザージャケットやバッグ、靴など幅広い製品に使用されます。
    出産経験があるため、腹部の皮が伸びやすいのが特徴です。

Making of A-2【A-2の製作】

旧リアルマッコイズ1992年製A-2のツインアイレット

マッコイズA-2を製作するにあたって選んだ方法は、通常の量産ラインを避け、熟達した革職人のみで形成された専門のA-2チームを組織するというものです。

ほとんどの工程がハンドメイドになり、コスト高となりましたが、それはすべてにおいて本物のマッコイズA-2を完成させるために、どうしても必要なことでした。

Our choice of making an A-2 jacket is to organize a special A-2 team comprised of skilled leather dressers, not using an ordinary production line.

Due to most hand-made processes, cost effectiveness is not high enough, but this is one of indispensable requirem for making an original A-2 jacket completely.

Cutting【裁断】

鞣された牛革は自然光に最も近いライティングの下で厳密なチェックを受けます。

まず革のダメージをチェック、そこでマッコイズのスペックに合わないものは惜し気もなく切り捨てられます。

次に革の色合わせをし、いよいよカッティングです。

細分化されたA-2のそれぞれのパーツの型紙を置いて、熟練した職人がハンドカットしていきます。

革抜き専門の職人によるカットは、一つ一つ位置決めをしながら贅沢な革取りをしていきますので、一着分につき量産品のおよそ2倍以上の革材が使われています。

革材はこのようにして23枚のパーツに切り分けられ縫製へと回されます。

The tanned and chromed cowhide is strictly checked for damage or out-of-spec. matters under the lighting conditions most similar to natural light.

The leather of poor quality, if any, will be discarded.

After color matching, the leather is cut by skilled workmen according to the subdivided patterns for the A-2 jacket.

Each single A-2 jacket uses the leather material more than twice as much as a mass product.

The leather is cut into 23 pieces and is passed for sewing.

Sewing【縫製】

切り分けられたパーツはチェックを受けた後、それぞれに補強の裏うちなどを施され縫製に入ります。

ここではミルスペックをより厳しくしたマッコイズの仕様に従い、ミシン職人によって、40以上の工程を経て縫い上げられていきます。

総てのシームは1インチ10ステッチ以上・ポケットフラップを身頃に縫い付ける際のシームラインは7ミリ・衿の外枠は4ミリなどマッコイズスペックは細部にまで及びます。

A-2はシンプルがゆえに細部が肝心なので、縫製には大量生産品の倍近い時間を必要とします。

そして最後には厳しい検品を受けそれに合格したものだけがマッコイズA-2とされるわけです。

Before sewing, the cut pieces of the leather are checked and lined for reinforcement.

They are sewn together through more than 40 processes according to our specifications more strictly than the military ones.

Every seam has more than 10 stitches per inch.

The seam line used when sewing a pocket flap on the body is 7mm long. has a seam line of 4mm long.

The outer frame of the collar Our specifications cover all the details of A-2 jackets.

Each single A-2 jacket is made in great detail for the reason of its simplicity.

Therefore, we spend the sewing time twice as long as that of a mass product.

Finally, each jacket is strictly inspected.

Only the jacket which passed this quality inspection is recognized to be a McCoy’s A-2 jacket.

This is our philosophy.

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