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旧リアルマッコイズとバズリクソンズのコレクター丨ブログ『Flight Jacket研究所』を運営丨突き刺さる人には突き刺さるみたい丨コレクションの管理が難しくなってきたので、一部をオークションにてお譲りしています|
【オークション】A-2など多数出品中!!

【The REAL McCOY’S】M-422A Flight Jacket Inetrmediate 1991s 旧リアルマッコイズ

本日紹ご介するのは、旧リアルマッコイズ1991年製のM-422A(200着限定)です。

M422-Aは海軍を代表する傑作ジャケット『G-1』の原型であり、フライトジャケット史を語る上では欠かせない存在と言えるでしょう。

それでは詳しいスペックを見ていきましょう。

目次

The REAL McCOY’S【ザ・リアルマッコイズ】

【The Real McCoy’s】=「正真正銘」「本当の本物」アメリカのボクシングチャンピオンKID.McCoyを同名の選手と区別するために生まれた俗語。

アメリカンミリタリーやワークウェアのアイテムを高度な再現技術で製造。

ヴィンテージアメリカンカジュアルウェアのディテールや素材にこだわり、当時のクオリティを再現することを目指している。

アメリカンミリタリーの歴史やデザインに敬意を払いつつ、本物の雰囲気を再現したフライトジャケット、デニム、ワークパンツなどのアイテムを展開。

ファッション愛好家やコレクターから支持を受け、高品質なアメリカンカジュアルウェアを提供している。

History【歴史】

1987年、イラストレーターの岡本博が当時の仕事先である雑誌POPEYEの特集において、限定300着のA-2フライトジャケットを制作し販売、予約時点で完売という大反響を受けて翌1988年に会社ザ・リアルマッコイズ・ジャパン (旧リアルマッコイズ)を興す(1990年法人設立)[1]。

設立当時には現フェローズ代表の志村昌洋もスタッフに名を連ねていた。

その後、フライトジャケットの復刻ブランドとして名を上げ、1997年にはジョーマッコイを誕生させ、ジーンズ業界に本格的に参入を果たす。

しかし2001年、手形の詐取が原因となり、同年6月16日、東京地方裁判所へ民事再生法を申請し倒産した。

負債総額は2000年5月の時点で約11億3000万円。

翌年、兵庫県神戸市の特約店 NYLON (ナイロン) が後を引き継ぎ、ザ・リアルマッコイズ・インターナショナル (現リアルマッコイズ) として現在に至る。

引用:『ザ・リアルマッコイズ』2023年3月17日 (金) 12:54 (UTC)ウィキペディア日本語版

M-422A Flight Jacket 1991s

McCOY’S Original Specs, for M-422A

  • 製造年:1991年
  • マテリアル:山羊革(クローム&植物タンニン糅し) 2層アニリン顔料に撥水コーティング
  • ライニング:シルク55%/コットン45% サテン地
  • パッチポケット裏地:100%コットン ヴィエラ地
  • マップポケット裏地:100%コットンウエポン帆布地
  • ニットパーツ:カフス&ウエストバンド ウール100%
  • ボタン:軍用尿素製練りボタン
  • ドットボタン:R.A.U. ファスナー
  • ジッパー:オールコットン製3/4インチテープ/スライダーMIL規格真鍮製
  • サイズ:36
    実測値(素人採寸の為、多少の誤差あり)
    肩幅:43cm
    身幅:48cm
    着丈:60cm
    袖丈:60cm

※不確かな情報は掲載しないように心がけておりますが、もし間違った情報に気づかれた方はコメント欄より教えていただけると幸いです。

Detail【ディテール】

Accessories【付属品】

Package【化粧箱】

What is M-422A【M-422Aとは】

M-422Aは後に誕生する傑作ジャケット『G-1』へと続く米海軍航空隊ジャケットの基本形となりました。

1940年後半に開発され、第二次世界大戦初頭から終戦まで活躍した本ジャケットは、インターメディエイトゾーン(-10℃〜10℃)での使用を想定した作りとなっています。

メインマテリアルのゴートスキン(山羊革)は馬や牛に比べると体小さく、それが故細かく裁断されることになりますが、その恩恵で皮革を無駄なくジャケットに使用することができました。

またジャケット自体は背中や脇の下のアクションプリーツなど、運動性に優れた仕様になっています。

Difference Between M-422A and G-1【M-422AとG-1の違い】

これに関してざっくり言ってしまえば、大きな変更点はありません。

見た目はほぼほぼ同じです。

ただし、細かい点に関しては変更がいくつかありますので、一つずつ見ていきましょう。

←M422-A / G-1→

まずぱっと目につくのはライニング。

M-422Aには鮮やかなミルキーレッドのサテン地が使用されていますが、G-1にはメインマテリアルに近いブラウン系の生地が使用されています。

ただしこれに関しては、M422-Aは赤のライニングが多く存在したというだけで、コントラクターによってはM-422Aの時点でブラウン系のライニングも存在したようです。

←M422-A / G-1→

続いては襟裏のステンシル。

M-422Aは右側に寄せる形でシルバーカラーのステンシルが吹いてあるのに対し、G-1は襟中央にイエローのステンシルに変更されています。

フォントにも違いがありますね。

←M422-A / G-1→

襟の形は剣先のようにピンと尖った形から、長方形のようなナローな形に変更されています。

カラーも黄土色からボディに近い濃いブラウンへと変更。

毛足もG-1の方が長いようです。

←M422-A / G-1→

逆にチンストラップは長方形から、剣先タイプに変更。

←M422-A / G-1→

あとはパッと見でM-422AかG-1かを判断できる左見頃のポケット。

M-422Aはポケットを分割するようにミシンで叩くだけの簡素なペン差しに対し、G-1は箱ポケットのように独立した形であしらわれ、少し手の込んだ作りになっています。

袖や着丈などサイズに関しては誤差と言える程度の違いで、そこに変更点は無かったように感じます。

上記はすべて旧リアルマッコイズのジャケットを比べた場合によるものですが、忠実な再現を信条とするマッコイズですから、オリジナルのそれにほぼ近いと思ってもらって差し支えはないかと思います。

Making of M-422A【M-422Aの製作】

Goat Skin【山羊革】

NAVY LEATHER JACKETに採用された革素材で最もポピュラーなゴートスキンは強靭な銀面(表面層) をもっています。

他のレザーより温かみのあるごつごつした肌合いの革質は、タフなミリタリーユースには最適でした。

McCOY’S M-422AのGoat Skinは完全に1930年代の手法で仕上げられています。

クロームとタンニンの混合鞣しで鞣された山羊皮は、当時と同じようにアニリン染料で仕上げられます。

茶褐色のアニリン下地をドラム染色したのち、M-422Aの規定色の上色を施します。

これにより、この2層着色とタンニン(植物シブ)の影響により年月経過によるグラデーションが味わえるようにつくられています。

現在の主流である軽く柔らかい革仕上げとはまったく逆行する処理ですが、この重く締まった革はアメリカンクラッシックの風合いを楽しめます。

Parts 【パーツ】

M-422Aを構成するパーツ群の数々はすべてが、 McCOY’Sの仕様に従って生産された特注品です。

裏地に使われているシルク&コットンで織られたサテン地は、立派な表地として通用するクオリティーです。

NAVY SPECの中でも最も厳しい規格にそって織られています。

ポケットと襟裏のボタンは尿素で作られた練りボタンで、熱や外圧に強いMIL規格です。

1932年の米国国防省の製図面を基に、ボタン工場にて新たに型を成型し、軍規定の茶色で生産しました。

インサイドポケットのドットボタンはR.A.U.社のボタンでキャップは特注色NAVY SHADE BROWNです。

襟のムートンボアは、メリノラムをBEAVER LAMB FINISHという手法で仕上げたものです。

このBEAVER LAMBとは1920年代に開発された手法で、羊革を高級毛皮に似せてつくるもので、酸とオイルによりカールを延ばされた羊毛を均一にカットし、毛先をポリッシュしてソフトに仕上げるものです。

使用後は毛足が丸まってM-422A独特の衿に変化して行きます。

ニットパーツは規定色のオイリッシュウールをNAVY SPECによって編み上げたものです。裾はコンビリブと呼ばれる中途で編み目が変化するM-422A独特のニットです。

袖口は米軍仕様に特注された4 1/4の径と150本の編み針をもつ袖口専用機で編まれています。

Cutting & Sewing 【裁断と縫製】

太陽光の下で傷やダメージをチェックされた革は、熟達した職人の手で各々のパーツにカッティングされます。

一着分にカットされたパーツはミシン場に回され、縫製作業に入ります。

縫製にあたっては通常のライン生産に比べ、倍近い時間が必要とされますが、当時と同様、一人一人のミシン職人が一着一着を責任生産、最後に検品を受出荷されます。

Maintenance【メンテナンス】

During The Season【シーズン中】

普段のメンテナンスはさほど神経質に なることはありません。

しかし革は繊維製品のような洗濯ができません。

時々は汚れや柔らかいブラシで払ってやりましょう。

特に襟はブラッシングが効果的です。

裏地が汗などで汚れた場合はシミ抜き用ベンジンをお使いください。

皮革製品にとって大敵なのは油切れと水分です。

油分切れは革の硬化を招き表面にひび割れが生じます。

それを防ぐには良質のオイルやクリーム(ホースオイルがおすすめ)を少量、手の平につけ革全体に塗り延ばします。

適度な油分をベストコンディションに保ち、寿命を長引かせます。

ワイルドな風合いを楽しみたい方はあえてオイル補給をしないのも良いでしょう。

履き続けている靴の方が、履かずにしまい込んだ靴より長持ちするのと同じ理由で、着ているだけでジャケットには人体から分泌する油分が回ります。

とにかくワイルドな革表情をつけたいのであれば 、それは常に着ていることがベストな方法です。

水分/湿気はカビを誘発させ、カピを放置させるシミなどのダメージが残ります。

カビを発見したときは、堅くしぼった布で拭きとってください。

雨にひどく濡れた場合などは、そのまま放置せずに吸湿性の良いタオルで水気を吸い取り、形を整えてから通気性のよい所で陰干しをしてください。

水分が乾く時には油分をも持ち去ってしまいますので、完全に乾ききる前に通常より多めにオイルを与えてください。

Off-Season Care【シーズンオフのケア】

シーズンオフは型崩れを防止するために太めのハンガーに吊るし、埃などのガードのために、タオル等で覆い風通しの良いところで保管します。

また箱に入れ高いところに置くのも方法です。

防虫・防湿剤などを用いるとより効果的ですが、いずれにせよ時々は取り出してカビやニットの虫食いをチェックしてください。

Cleaning【クリーニング】

クリーニングの場合は信頼できる専門店をお選びください。

ただしクリーニングに関しては、経年変化による革の風合いを違ったものに変化させてしまう恐れがあります。

また付属のパッチやペイントなどへの影響も少なくはありません。

それらをご承知の上、ご依頼してください。

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